仮想通貨のクジラの動きを知る方法
仮想通貨の市場は、一部の大口投資家によって大きく動かされることがあります。これらの大口投資家を「クジラ」と呼びます。クジラは、仮想通貨の価格に影響を与えることができるため、市場の参加者はクジラの動きに注目しています。しかし、クジラの動きを知る方法はないのでしょうか?この記事では、クジラの動きを知るために役立つツールや指標について紹介します。
クジラアラート
クジラアラートとは、仮想通貨の取引所で大量の取引が行われたときに通知を送るサービスです。例えば、ビットコインで1000BTC以上の取引が発生したときに、その取引の詳細をツイートするTwitterアカウントがあります。これを利用すると、クジラがどのような取引を行っているかをリアルタイムで把握することができます。ただし、クジラアラートはあくまで取引の事実を報告するだけであり、その背景や意図は分かりません。また、取引所以外で行われるOTC(オーバーザカウンター)取引や暗号化されたウォレット間の送金などは検出できません。
グラスノード
グラスノードとは、仮想通貨のオンチェーンデータを分析するプラットフォームです。オンチェーンデータとは、ブロックチェーン上に記録されるすべての取引やアドレスなどの情報です。グラスノードでは、オンチェーンデータから様々な指標を算出しています。例えば、以下のような指標があります。
HODLウェーブ:ビットコインの供給量のうち、最後に動いた日から何日経過したかによって分類したグラフです。長期間動かしていないビットコインはHODL(ホールド)されていると考えられます。HODLウェーブを見ると、クジラがいつビットコインを買ったり売ったりしているかを推測することができます。
SOPR(Spent Output Profit Ratio):ビットコインの取引で利益か損失かを示す指標です。SOPRが1より大きいときは利益確定圧力が高まり、1より小さいときは損切り圧力が高まります。SOPRを見ると、クジラがどのような心理状態で取引しているかを推測することができます。
グラスノードでは、これらの指標をさらに細分化して、特定のアドレスやウォレットのタイプに注目することもできます。例えば、マイナーや取引所などの特定業者や、1000BTC以上や10000BTC以上などの特定規模のアドレスなどです。これらを見ると、クジラが市場に与える影響力や動機付けを詳しく分析することができます。
まとめ
仮想通貨のクジラの動きを知る方法として、クジラアラートやグラスノードなどのツールや指標を紹介しました。これらを利用することで、クジラがどのような取引を行っているかや、どのような心理状態であるかを推測することができます。しかし、これらのツールや指標はあくまで参考程度にとどめておくべきです。クジラの動きに惑わされずに、自分の判断で仮想通貨の投資を行うことが大切です。