仮想通貨の誤送金とは
仮想通貨の誤送金とは、仮想通貨を送金する際に、送り先のアドレスや金額を間違えてしまうことです。
仮想通貨は、中央機関や仲介者が存在しない分散型のシステムであり、送金の取り消しや返金は原則として不可能です。
したがって、仮想通貨の誤送金は、大きな損失やトラブルの原因となる可能性があります。
仮想通貨の誤送金の原因と対策
仮想通貨の誤送金の原因は、主に以下のようなものが挙げられます。
送り先のアドレスをコピー&ペーストする際に、誤ったアドレスを選択したり、途中で切れたり、余分な文字が入ったりすること
送り先のアドレスを手入力する際に、間違った文字や数字を入力したり、入力漏れや入れ替わりがあったりすること
送金する金額を入力する際に、桁数や小数点の位置を間違えたり、単位を間違えたりすること
送金する仮想通貨の種類を間違えたり、互換性のないアドレスに送金したりすること
仮想通貨の誤送金を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
送り先のアドレスをコピー&ペーストする場合は、必ず二重に確認すること。特に、アドレスの最初と最後の文字をチェックすること
送り先のアドレスを手入力する場合は、極力避けること。どうしても必要な場合は、入力後に何度も確認すること
送金する金額を入力する場合は、桁数や小数点の位置、単位を正しく入力すること。また、送金前に手数料や為替レートを確認すること
送金する仮想通貨の種類を確認すること。また、送り先のアドレスがその仮想通貨に対応しているかどうかを確認すること
仮想通貨の誤送金の事例と対応
仮想通貨の誤送金の事例は、以下のようなものが報告されています。
2018年1月、日本の仮想通貨取引所Zaifで、ビットコインを送金する際に、金額を間違えて約2兆円相当のビットコインを送ってしまったユーザーがいたことが発覚した。このユーザーは、送金先のアドレスが自分のものであることに気づき、すぐに送金をキャンセルしたが、一時的にZaifの資産がマイナスになるという事態が起きた。
2019年11月、中国の仮想通貨取引所IDAXで、イーサリアムを送金する際に、送り先のアドレスを間違えて約7,000万円相当のイーサリアムを送ってしまったユーザーがいたことが報告された。このユーザーは、送金先のアドレスがIDAXのコールドウォレット(オフラインで保管されるウォレット)であることに気づき、IDAXに連絡して返金を求めたが、IDAXは返金に応じなかったという。
2020年9月、米国の仮想通貨取引所Coinbaseで、ビットコインを送金する際に、送り先のアドレスを間違えて約1億円相当のビットコインを送ってしまったユーザーがいたことが報告された。このユーザーは、送金先のアドレスがCoinbaseのホットウォレット(オンラインで保管されるウォレット)であることに気づき、Coinbaseに連絡して返金を求めたが、Coinbaseは返金に応じなかったという。
仮想通貨の誤送金に対する対応は、以下のようになります。
送金先のアドレスが自分のものである場合は、送金をキャンセルすることができる場合があります。ただし、送金が承認される前にキャンセルしなければなりません。また、キャンセルには手数料がかかる場合があります。
送金先のアドレスが取引所のものである場合は、取引所に連絡して返金を求めることができる場合があります。ただし、取引所が返金に応じるかどうかは、取引所の方針や規約によります。また、返金には時間や手数料がかかる場合があります。
– 送金先のアドレスが第三者のものである場合は、返金を求めることはほぼ不可能です。送金先のアドレスの所有者に連絡して返金を依頼することはできますが、返金に応じるかどうかは、所有者の意思によります。また、所有者の連絡先を特定することは困難です。